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夏終盤、少し怖い話し

2025.08.30

ある一年目研修医の話しです。それは忙しい夜での循環器内科ローテーションだった。立て続けに赤色灯とサイレンの轟きが夕方から夜遅く迄続いた。3台もの救急搬送は全て急性心筋症。懸命に蘇生に従事たが、3人とも帰らぬ人となった。丑三つ時も過ぎる頃、シフトから開放され、達成感に及ばず、つかれた体を駐車場に停めた愛車の運転席に「ズシン」と腰を沈めた。エンジンのスタートボタン🔘を押した。夜に無音は響いた。背筋はぴーんと張りつめた。バッテリーは死んでいた。これで今日は4件目。