だるさ・倦怠感の4つの原因とケア方法|大阪市福島区海老江 林クリニック
2025.07.31
「朝からずっと体が重くて仕事に集中できない…」
「寝ても疲れが取れないのは、年のせい?」
「だるさが続いてるけど、病院に行く目安は?」
こうした「なんとなく不調な状態」を放っていませんか? だるさは夏バテだけでなく、熱中症や内臓機能障害のサインの可能性もあります。本記事では、考えられる4つの原因と軽度な場合に家でできる対処法、受診の目安などをわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
- だるさの主な4つの原因
- 受診の目安と症状リスト
- だるさをやわらげる生活習慣とホームケア
1. 「だるさ」はなぜ起こる?まず知りたい4つの原因
「だるさ」の裏には、自律神経の乱れや生活習慣に関連する要因が潜んでいます。まずは代表的な4つの原因を押さえておきましょう。
原因1:高い気温や室内外の温度差
高温多湿な環境下では、汗で水分・ミネラルが失われるために体の機能が低下し、だるさを引き起こします。特に、屋外と室内とで温度差が大きいと、体温調節がうまくいかず、自律神経の乱れから不調を感じやすくなります。
原因2:睡眠不足・持続的なストレス
睡眠も大事です。時間が十分でも、質が悪いと疲れは取れません。さらに、ストレスや緊張が続くと交感神経が優位になります。その間はずっと身体が休まらず、だるさの慢性化につながります。
「眠っても疲れが取れない」という場合は、自律神経の乱れを疑いましょう。
原因3:偏った食事や水分不足
食事のバランスや水分補給に問題はないでしょうか。栄養や水分が不足すると、エネルギーの供給が不安定になり、だるさの原因となります。
特に朝食を抜く習慣があると、「午前中から力が出ない・集中できない」といった症状が起こりやすくなります。
原因4:風邪・感染症・慢性疾患の初期症状の可能性も
身体のだるさが数日続いたり、熱・のどの痛み・咳などを伴ったりする場合は、風邪やウイルス感染の可能性があります。
また、甲状腺機能の異常や貧血・糖尿病など、慢性疾患の初期症状として倦怠感が現れることもあるため、注意が必要です。
2. こんな「だるさ」は要注意!受診の目安と症状リスト
次のような症状を伴う場合は、自己判断で放置せず、早めに医療機関を受診することが重要です。

頭痛や発熱を伴う
だるさに加えて頭痛や微熱、寒気などがある場合は、風邪やインフルエンザ、ウイルス感染が疑われます。また、熱中症でも似た症状が出ることがあり、特に脱水症状や意識障害を伴う場合は緊急性が高いです。
■参考:日本救急医学会「熱中症ガイドライン2024」(PDF)
数日続く・改善しない
数日間しっかり休んでもだるさが改善しない場合、次のような疾患の可能性があります。いずれも医療機関での相談が必要な可能性が高いです。
- 甲状腺機能低下症(■参考:日本内分泌学会「甲状腺機能低下症」)
- 鉄欠乏性貧血(■参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「鉄 」)
- うつ病(■参考:厚生労働省「うつ病に関してまとめたページ」)
- 筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)(■参考:大阪府「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)について」)
呼吸が苦しい・胸が重いなど別の体調異変を伴う
だるさに加えて「呼吸が浅い」「動悸がする」「胸に違和感がある」といった症状がある場合、心肺機能に関わる疾患が隠れているケースもあります。特に、急な発症や悪化が見られる場合には、迷わず医療機関に連絡しましょう。
自己判断で放置すべきでない症状とは?
「仕事が忙しいから」「もう少し様子を見よう」といった判断が、重症化を招くこともあります。強い疲労感や日常生活に支障をきたすレベルのだるさ、繰り返し現れる体調不良は、受診のサインととらえてください。
3. 自宅でできる! だるさをやわらげる生活習慣ホームケア
疲労からくるだるさであれば、自宅でできる簡単なセルフケアで軽減する可能性もあります。
水分・ミネラル補給
身体にはこまめな水分補給が大事ですが、水やお茶だけでは不十分なこともあります。
汗をかく季節はナトリウム・カリウムなどの電解質も同時に失われるため、スポーツドリンクや経口補水液を適度に取り入れると効果的です。
栄養バランスのよい食事で免疫機能を維持
食事では、主食・主菜・副菜をバランスよく摂るのが基本です。特に、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)は筋力や免疫機能の維持に役立ち、だるさ予防に効果的です。
疲労回復に役立つビタミンB群(豚肉・納豆など)や、鉄分(レバー・ほうれん草など)も意識的に摂りましょう。
質の良い睡眠とリラックス習慣
寝つきが悪い・眠りが浅いと感じるときは、就寝前1時間はスマホを控える、ぬるめの温度で入浴するなど、リラックスできる習慣を作ることが大切です。
照明や室温、音などの環境も整えて、6時間以上の睡眠時間を確保しましょう。
適度な運動とストレッチ
軽いウォーキングやストレッチは血行を促し、自律神経のバランスを整えてくれます。日中に体を適度に動かすことで、夜の睡眠の質も向上します。
肩回しや前屈などの簡単なストレッチでも、筋肉のこわばりを和らげるリラックス効果が期待できます。毎日続けることがポイントです。
気がかりな倦怠感が続いたら大阪市福島区海老江の内科・林クリニック
本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。
林クリニックでは、内科・小児科で幅広い不調に対応しています。JR東西線「海老江駅」、阪神「野田駅」から徒歩圏内。土曜・祝日も診療しています。
だるさは夏バテだけでなく、体の異常を知らせるサインかもしれません。数日続く、他の症状を伴うなど、気になるポイントがあれば、まずはお気軽にご相談ください。