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皮膚科が診る症状・年代別肌トラブル|大阪市福島区海老江 林クリニック

2025.08.29

「この湿疹、放っておいても大丈夫?」

「にきびが治らないけど、痛みはないし皮膚科に行くほどではない…?」

皮膚トラブルは誰にでも起こり得るものです。しかしそれゆえに、病気やけがとくらべると、「病院で診てもらう」程度や基準がわからないまま過ごしている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、代表的な皮膚疾患の特徴や治療法、受診すべきタイミングなどを解説します。

この記事を読むとわかること

・湿疹、にきび、かぶれなど皮膚科で対応する主な疾患・治療内容

・年代別(子ども・働く世代・高齢者)の皮膚トラブルと受診ポイント

・皮膚科診察前の準備リスト

1. 対応する主な皮膚疾患と治療方法

皮膚科では、主に湿疹・にきび・かぶれ・じんましん・感染症(とびひ/水いぼ/水虫等)などを診察・治療します。

■湿疹(アトピー性/接触性皮膚炎など)

かゆみや赤み、乾燥が長引くときは注意が必要です。原因は汗や乾燥、金属や化粧品などさまざまです。特にアトピー性皮膚炎は体質や年齢と関わりが深く、慢性的に症状が続くことがあります。

皮膚科では保湿と外用薬(ぬり薬)を基本に、症状に合わせて薬の強さや使い方を調整します。

日常生活でのスキンケア習慣や、刺激物を避ける工夫も大切です。医療機関に早めに相談すれば、跡が残ったり感染が広がったりするのを防げます。

■ニキビ(思春期・大人)の診断

にきびは「まだ皮膚科に行くほどではない」と思いがちですが、繰り返す・赤く腫れるといったケースでは、早く治療を始めた方が痕になりにくくなります。

自己流で潰すのは逆効果です。洗顔や保湿、薬の使い方を整えると改善することもあります。

■かぶれ・かゆみの原因究明

新しい化粧品や金属、洗剤に触れたあとにかゆみが出るのは「接触性皮膚炎」の可能性があります。

原因を探し、避けることが第一歩です。皮膚科では薬を使って炎症を抑え、再発予防のアドバイスも行います。

■アレルギー症状と皮膚科/アレルギー科の選び方

花粉や食べ物が原因の場合は、皮膚以外にも症状が出やすいため、必要に応じてアレルギー科と連携することもあります。

どちらを受診すべきか迷ったときも、まず皮膚科で相談すると安心です。

参考:アレルギーポータル

2. 各年代・立場別の症状やホームケアのポイント

続いては、年代・立場別によく見られる症状をまとめました。受診や家でのケアの参考にしてみてください。

■小児によく見られる症状

乳児湿疹やアトピー性皮膚炎が疑われるケースのほか、虫刺されや「とびひ」「水いぼ」などもよく見られます。

入浴はぬるめのお湯+入浴後すぐの保湿が基本。処方されたぬり薬は、部位と量を守って使いましょう。タオルを共用しない、爪を短くするなどの感染対策も大切です。

■働く世代(20〜60代)の肌トラブル

マスクや化粧、ひげ剃り、汗や摩擦、睡眠不足・ストレスが肌トラブルの主な原因です。

手荒れや職業性皮膚炎(洗剤・金属・ゴム等)は、保護手袋の着用+こまめな保湿で悪化を防ぎましょう。にきびや湿疹は、季節や生活に合わせてスキンケアと薬の使い方を調整すると再発予防に有効です。

参考:日本アレルギー学会「職業性皮膚疾患/Q&A」

■高齢者(60代以上)の皮膚に関して気をつけること

加齢で皮膚のバリア機能が低下するため、乾燥やかゆみ、かき壊しからの二次感染が起こりやすくなります。

薬の飲み合わせで発疹が出ることもあるため、受診時はおくすり手帳をお持ちください。家族や介護者との情報共有があると、薬の処方や転倒予防を考えたケア計画が立てやすくなります。

3. 早期受診のすすめと受診準備のポイント

皮膚科の診療をつい後回しにしてしまう人がいるのも事実です。なぜ早めの受診が必要なのでしょうか?

■放置するとどうなる? 早めに受診した方がよい理由

皮膚の症状は「そのうち治る」と後回しにされがちですが、かき壊すと皮膚のバリア機能が低下し、細菌感染や色素沈着が起こりやすくなります。

さらに皮膚は体の入口でもあるため、弱った肌から花粉や金属などが入り込んで新しいアレルギー源となることもあります。

■皮膚科初診時の準備リスト(保険証・アレルギー歴など)

初めて皮膚科を受診する際は、以下のような準備があると診察がスムーズになります。

・保険証・おくすり手帳・アレルギー歴のメモ

・使用中の薬や化粧品の写真やパッケージ

・発症時期や悪化要因のメモ

・症状が強いときの写真

とはいえ、「多忙で準備しきれない」というときは、可能な範囲で大丈夫です。医師と相談しながら、悪化・再発予防策を検討できます。

4. 公共施設や人が集まる場で注意すべき皮膚疾患

プールやジム、銭湯などでは、とびひや水いぼ、足白癬(水虫)に注意が必要です。タオルやマット・スキンケア用品を共用しない、といった基本である程度は予防できます。

園や学校も、感染性の皮膚疾患が広がりやすい場です。子どもはかき壊しやすいため、爪を短く保ち、患部をガーゼなどで保護するのも一案です。

5. 通勤やレジャーなど、都市生活で気をつけたい皮膚トラブル

アクセサリー類やマスクなどの摩擦は、にきびや湿疹を悪化させることがあります。皮膚が弱っているときは控えめにしましょう。

紫外線は色素沈着につながるため、UVカットアイテムの活用やこまめな日焼け止めの塗り直しがおすすめです。汗は肌に残さないよう、こまめにハンカチ等で吸い取ります。

また、オフィスや施設の空調による乾燥にも要注意です。季節を問わず手や顔を保湿してください。

かかりつけ皮膚科をお探しなら、大阪市福島区海老江の林クリニック

本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。

当院は子どもの皮膚疾患から、大人のにきび、アトピー性皮膚炎、かぶれ、いぼ・ほくろのご相談まで、日常的なお悩みのご相談を受け付けています。「家族全員の気になる肌の症状を、気軽に相談できる「かかりつけ皮膚科」として、ぜひご検討ください。