発熱の原因と症状、ホームケアのヒント|大阪市福島区海老江 林クリニック
2025.09.26「熱があるとき、自宅で様子を見ても大丈夫なケースってあるの?」
「子どもが急に高熱を出した…どう対応すればいい?」
発熱は誰にでも起こり得る症状ですが、原因や可能性のある病気はさまざまです。年代やほかの症状を含め、ケアや受診タイミングについては個別に判断しなければなりません。
この記事では、発熱の原因やセルフチェック方法、受診の流れ、家庭でできるケア、注意が必要なケースについて解説します。
この記事を読むとわかること
・発熱の原因と、自宅で様子を見るべきケース・受診が必要な症状の違い
・発熱外来の受診方法や、診察時に準備しておくべきもの
・子どもや高齢者が発熱した際に注意すべきポイント
1. 発熱の原因とセルフチェック:風邪・感染症・疲労との違い
まずは発熱がどのような原因から始まるのかを確認しておきましょう。

■よくある感染症(かぜ・インフルエンザ・新型コロナウイルスなど)
発熱は体が病気と闘っているサインです。原因の多くは感染症で、かぜやインフルエンザ、新型コロナウイルスなどがその代表例です。
※参考:「風邪かな?」診察時に伝えるとよい項目リスト|大阪市福島区海老江 林クリニック
■疲労やストレスによる一時的な発熱
また、睡眠不足や強いストレス、疲労の蓄積などが要因で体温が一時的に高くなることもあります。
37度台の微熱で食欲・気力があり、水分摂取ができている場合は、自宅での安静が基本です(基礎疾患がある人はこの限りではありません)。
十分な水分・栄養と休養をとりながら、体温や体調の変化を観察しましょう。
■受診が必要な発熱の症状(38℃以上が続く・呼吸の変化など)
次のような症状があり不安を感じる際には、早めに医療機関を受診してください。
・38度以上の高熱が続く
・呼吸が苦しい・胸の痛みがある
・強い頭痛や嘔吐を伴う
・子どもや高齢者に急な体調変化がある
2. 発熱外来の受診の流れ
「発熱外来」を利用した経験がある方も多いのではないでしょうか。ここでは発熱外来の役割やかかり方について説明します。
■発熱外来とは?
発熱外来は、感染症の疑いがある人のための窓口です。
従来の外来受付とは別の待機場所が設けられていることが多く、主にインフルエンザや新型コロナウイルスの検査・診察が行われます。
■来院前の事前確認が必要な理由
発熱外来の多くは、来院前の予約や事前確認が必要です。
感染防止のため、連絡なく駆け込むと受け付けてもらえない可能性もあります。必ず電話などで確認しましょう。
■診察や検査を受けるのに持っていくとよいもの
受診時には以下を準備しておくと診療がスムーズです。
・健康保険証・医療証
・体温の記録(いつから、何度の熱があったか)
・現在服用している薬の情報
・基礎疾患の内容(基礎疾患がある人
3. 自宅でできる発熱時のセルフケア

発熱時の基本は「水分補給」「休養」「解熱剤の適切な使用」です。特に水分は少しずつ、こまめに摂るのが重要で、経口補水液が有効です。
スポーツドリンクも糖分・塩分濃度の点では代替となりえますが、特に乳幼児では糖分過多にならないよう注意しましょう。
■発熱直後だと検査の結果が出にくい場合もある
発熱直後はウイルス量が少なく、検査をしても結果が出にくいケースがあります。そのため、発熱から数時間〜1日程度は自宅で安静にして様子を見ることもあります。
ただし、体調が急激に悪化するようであれば、すぐに医療機関を受診してください。
■大阪市の夜間・休日診療所と24時間対応の電話相談先
夜間や休日などで迷ったら「#7119」(救急安心センターおおさか)や、休日・夜間急病診療所も検討しましょう。大阪市福島区の近辺では、此花区西九条や西区新町などにあります。
4. 注意が必要なケースとそのポイント
熱を出したのが子どもや高齢者の場合は、特に以下のような点に気をつけましょう。
■子どもの場合に特に注意すべきポイント
子どもは体温調節が未熟で熱が急に上がることがあります。
ぐったりして反応が鈍い、水分を取れない、尿の回数が極端に少ない、嘔吐やけいれんを伴うなどの症状が見られるときはすぐに受診してください。
また、生後3カ月未満で38度以上の熱があるときも、まずは医療機関に連絡しましょう。
■高齢者の場合に特に注意すべきポイント
高齢者は免疫力が低下しており、肺炎や尿路感染症が発熱の原因となる人もいます。
息切れや強い倦怠感がある、意識がぼんやりするなどの症状のほか、糖尿病・心疾患などの持病が悪化していると感じられたときも、早めに医師に相談してください。
年齢を問わず発熱時の診療は、大阪市福島区海老江の林クリニック
本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。
当院は内科と小児科を併設しており、大人と子ども、両方の体調不良に対応しています。また、高齢者医療にも日々向き合っております。発熱でお困りの際もぜひご相談ください。