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この鼻づまりはアレルギー性鼻炎?原因と治療法|大阪市福島区海老江 林クリニック

2026.01.28

「鼻づまりが続いて、夜も眠りにくい…」

「花粉症だと思って市販薬を使っているけれど、あまり効かない気がする」

特に冬の終わりから春先にかけて、こうした悩みを抱える人は多いでしょう。アレルギー性鼻炎は、身近かつ緊急性を感じにくい一方、じわじわと日常生活の「質」を下げてしまう、厄介なタイプの疾患です。

本記事では、アレルギー性鼻炎の治療や受診の目安について解説します。

この記事を読むとわかること

・アレルギー性鼻炎の症状と原因の基礎知識
・病院で行われるアレルギー検査や鼻炎治療の流れ
・アレルギー検査や花粉症についてのよくある質問

1. つらい花粉症・アレルギー性鼻炎の診断と治療の流れ

まずは一般的な診断・治療方法についてチェックしておきましょう。

■花粉症・アレルギー性鼻炎薬(内服・点鼻)による一般的な治療方法

花粉症やアレルギー性鼻炎は、医師が症状や生活への悪影響を確認し、内服薬(抗ヒスタミン薬など)や点鼻薬で治療するパターンが多いです。

鼻の粘膜の炎症を抑えれば、くしゃみや鼻水、鼻づまりの軽減が期待できます。

 ■鼻の奥まで薬を届ける「ネブライザー治療」

耳鼻咽喉科では、霧状にした薬剤を鼻から吸入する「ネブライザー治療」を行う場合があります。

鼻腔内に薬を届けるのを目的に、内服薬や点鼻薬だけでは改善しにくい場合に検討します。

■原因を特定する「アレルギー検査」

医療機関では、希望があれば原因物質(アレルゲン)を調べることもあります。

花粉(スギやヒノキ、イネ、ブタクサ等)やダニ、ペットの毛、食材、ハウスダストなど、何に反応があるのかを探ります。血液を採取する検査自体は短時間で終わります。

■ 症状を起こしにくくする「舌下免疫療法」も検討

「舌下(ぜっか)免疫療法」は、アレルギー反応の原因物質を口(舌の下)に少量ずつ入れて、身体を慣らしていく治療法です。

「1回やって終わり」ではなく、数年単位で通院し、続ける必要があります。また、すべての人に適応があるわけではありません。最終的には医師が判断します。

※参考:日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会「アレルギー性鼻炎ガイド2021年版」(PDF)

2. アレルギー性鼻炎の仕組み|花粉症と通年性鼻炎の違い

そもそも「花粉症」は「アレルギー性鼻炎」と同じなのでしょうか。症状の仕組みと、この2つの疾患の違いを説明します。

■なぜ「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」が起こるのか

くしゃみ・鼻水・鼻づまりは、体内に入ったアレルゲンに免疫が反応し、鼻の粘膜で炎症が起こるために現れます。透明で水っぽい鼻水が出やすくなります。

鼻づまりは、鼻の粘膜が慢性的に腫れ、空気の通り道が狭くなるのものです。「鼻水はそれほど出ないのに鼻がつまる」と訴える人もいます。

鼻の症状は、集中力の低下や倦怠感などの身体全体への悪影響につながるので、早めの対応が推奨されます。

■季節性(花粉)と通年性(ダニ・ハウスダスト等)それぞれの特徴

季節性アレルギー性鼻炎は、さまざまな原因により特定の季節に症状が現れるもので、いわゆる「花粉症」が代表的です。

花粉症は、原因となる花粉の飛散時期を把握して早めに対策を始めるのがおすすめです。

一方ダニやハウスダスト、ペットなどが原因の場合は、一年を通して症状が続く傾向があります。こまめな換気や清掃、空気清浄機の稼働などで、室内環境の改善を進めましょう。

※参考:アレルギーポータル「アレルギー性鼻炎」

アレルギー体質の方は、鼻炎だけでなく咳喘息などの呼吸器症状にも注意が必要です。咳が長引く場合はこちらの記事も参考にしてください。

3.鼻の症状は何科に行くべき?受診先と市販薬の注意点

耳鼻咽喉科(鼻炎症状)か内科(風邪症状)かで迷った経験がある人もいるのではないでしょうか。ここでは診療科の選び方を解説します。

■ 耳鼻咽喉科と内科、どちらを受診すればいい?

耳鼻咽喉科では、鼻づまり、鼻水、嗅覚の違和感など「鼻に関する症状全般」を診察します。

風邪症状を含む全身症状がある場合は内科でも相談できます。複数の症状があるなどで迷う場合には、一次窓口としてかかりつけ内科を受診してもよいでしょう。

■長引く鼻づまりは「副鼻腔炎(蓄のう症)」の可能性も

アレルギー性鼻炎が長引くと、副鼻腔炎(ふくびくうえん、いわゆる蓄のう症)を併発することがあります。 

粘り気のある黄色や緑色の鼻水、顔の重だるさ、頬や額の痛みなどがあれば、副鼻腔炎の可能性も考えられます。

※参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻の病気」

■「市販薬が効かない」など受診を推奨する4つのケース

ドラッグストアではアレルギー性鼻炎の市販薬も多く販売されています。

ただし以下のようなときは、医師に相談しましょう。

  • 市販薬で十分な効果が得られない
  • 毎年同じ時期に症状を繰り返す
  • 年々症状が強くなっている
  • 日中に眠気が強く出る

なお、小さな子どもの鼻水や咳が続く場合は、RSウイルス感染症の可能性もあります。詳しくはこちらで解説しています。

4. アレルギー検査や花粉症に関する「よくある5つの疑問(Q&A)」

最後に、よくある疑問とその回答をまとめました。

■アレルギー検査は、採血から判明までどのくらい時間がかかりますか?

一般的に、結果判明は後日になることが多いため、再来院が必要な場合があります(目安日数は医療・検査機関によって異なる)。

■大人になってから突然花粉症になるケースはありますか?

「昨年までは大丈夫だったのに、突然ダメになった」という例もあります。

長年の花粉曝露(ばくろ)や体調・生活環境の変化などが影響し、免疫反応が表に出やすくなると考えられています。

■ 花粉症の症状が年々ひどくなることはありますか?

毎年必ず悪化するわけではないものの、対策しないままでいると「つらさが増す」と感じる人もいます。

症状の出方は花粉量や体調、治療の有無によって変わるため、シーズン早めに対策すると負担を抑えられる可能性があります。

■鼻の症状に加えて皮膚のかゆみや目の症状もある。どうしたらいいですか?

目のかゆみや皮膚症状を同時に伴うときも、内科や耳鼻咽喉科では、必要に応じて他科受診を案内します。

どこに相談すべきか迷ったら、まずかかりつけ医に相談してみましょう。

■ ヨーグルトは花粉症に効くのでしょうか?

ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えて免疫バランスに関与する可能性があります。ただし、確実に改善するとは限らず、効果の感じ方にも個人差があります。

あくまでも民間療法の1つであり「体調管理の一環」程度と考えてください。

鼻づまりや風邪・何科か迷う症状も、大阪市福島区海老江の林クリニック

本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。

当院の診療科目は、内科・小児科・皮膚科・整形外科です。高齢者医療にも対応しており、地域のかかりつけ医を目指しています。

風邪による鼻炎症状のほか、何科に行くか迷う症状があれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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