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腰痛に悩む人へ、整形外科・接骨院・整体の使い分け方|大阪市福島区海老江 林クリニック

2025.10.27

「痛みは今は軽いけど…腰が痛いときは整体・接骨院・整形外科、どれを選べばいいの?」

「朝、顔を洗おうとした瞬間に『ピキッ』となって…動けない!」

長時間、同じ姿勢を続けることが多い人は、腰に負担がかかりやすい状態になっていると考えられます。腰痛対策として大切なのは、急性期の無理を避けつつ、早めにと生活調整を始めることです。

本記事では、腰痛が増えている背景や受診先の選び方、自宅でできる対処や再発予防を解説します。

この記事を読むとわかること

・腰痛・ぎっくり腰の基礎知識

・整体・接骨院・整形外科の使い分け方

・自宅でできる安静とストレッチ、姿勢の工夫

1. 現代人に多い腰痛に悩む背景とぎっくり腰(急性腰痛症)の基礎知識

腰痛は多くの場合「原因が一つに特定できないもの」とされており、ストレスや睡眠不足などの生活要因が絡んでいる可能性もあります。

■デスクワーク・立ち仕事・育児や介護などの生活習慣と腰痛の関係

デスクワークは、長時間座ったまま同じ姿勢でいるため、筋のこわばりと血流低下を招きやすくなります。

また立ち仕事では反り腰や中腰の保持が、育児や介護では授乳・抱っこや介助のための前傾姿勢が、身体に負担をかけつづけます。

こうした立場で、腰痛に悩まされている人も多いでしょう。

■ ぎっくり腰(急性腰痛症)とは?原因と特徴

なお「ぎっくり腰」は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然腰に激しい痛みが起こる状態です。

重い物を持ち上げたり、体をひねった瞬間など、日常の動作をきっかけに発症します。

筋肉や関節、椎間板への急な負担が原因で、多くのケースで、数日〜1週間ほどで回復します。しかし、再発リスクもあるため、防ぐには日頃の姿勢や体の使い方が重要です。

※参考:日本整形外科学会「ぎっくり腰」

2. 腰痛はどこで診てもらうべき?整体・接骨院・整形外科の使い分け方

「まずどこに行けばいい?」と迷うときは、痛みの強さや、腰痛以外に感じる症状で判断しましょう。ここでは、整体・接骨院と、病院で対応できる範囲の違いを説明します。

■ 整体・接骨院でできること

整体や接骨院では、一般的に、硬くなった筋肉をほぐしたり正しい姿勢や体の動かし方をアドバイスしたりします。「日常の動作をラクにする」サポートが期待できます。

施術を行う人の資格には、国家資格(柔道整復師)と民間資格があります。衛生的な院内で、説明が丁寧かつ記録をきちんと残してくれるところを選ぶと安心です。

ただし、骨折や神経のトラブルが疑われるときは、まず医療機関を受診しましょう。

■ 【注意】整骨院・接骨院で健康保険が適用されないケース

整骨院・接骨院での施術には、健康保険が使えない場合もあるのでご注意ください。

適用されるのは打撲・ねんざ・骨折・脱臼などのケガの場合で、肩こりや疲労回復目的の施術は対象外です。

また、保険適用の施術に医師の同意が必要なケースもあるため、通院前に内容を確認しておくと安心です。

※参考:大阪市「整骨院・接骨院、はり・きゅう・あん摩・マッサージのかかり方」

■病院で診てもらうべき6つの併発症状

次のような症状がある場合は、整形外科や内科などの医療機関で診てもらうことをおすすめします。

・熱がある

・体重が急に減った

・夜になると痛みが強くなる

・足のしびれや力が入りにくい

・排尿・排便の異常

・転倒や交通事故のあと、軽い衝撃でも強い痛みがある(骨粗しょう症の方など)

整形外科では、医師は問診・診察を行い、必要と判断すればX線撮影やMRI検査も手配します。治療方針や安静期間を相談しながら治療を進めます。

3. 痛みを悪化させない!自宅でできるぎっくり腰・腰痛のセルフケア

最後に、病院に行くほどではないが腰が痛むときに、どのような点に気をつけて過ごすと良いか、アドバイスとしてまとめました。

■痛みが強い急性期(ぎっくり腰)の正しい過ごし方は「少しずつ動かす」

「ぎっくり腰」などで痛みが強いときに完全に動かさないまま過ごすと、かえって回復が遅れることがあります。

急性期(発症後すぐ)は無理をせず、痛みの出ない範囲でこまめに体勢を変えることを意識しましょう。動けるようになったら、少しずつ体を動かしていくイメージが大切です。

■生活習慣で気をつけるべきチェックリスト4項目

具体的には、以下のような点を意識して過ごすと良いでしょう。

✅発症から2日ほどは前かがみやひねり動作を避け、「冷やす」「温める」は、気持ちよい方を短時間で

✅寝るときは、横向きで膝に枕をはさむか、仰向けで膝の下にクッションを置く

✅くしゃみや歯みがきのときは膝を軽く曲げて、腰を丸めすぎないように

✅痛み止めは指示通りに短期間だけ使い、痛みが続くときは早めに受診を

安静にする期間や薬の使い方は体質や持病によって異なります。自己判断で長く薬を使いつづけるのは避けましょう。

■ストレッチや姿勢改善のコツ

痛みが落ち着いたら、背中からお尻、太ももの裏を中心に、「痛気持ちいい」程度で20秒ずつ伸ばします。

壁を使った軽いスクワットや骨盤を前後に動かすエクササイズもおすすめです。ストレッチ動画なども活用し、取り組んでみてください。

デスク作業では、モニターを目の高さにし、椅子には深く腰かけて骨盤を立てると腰への負担が減るでしょう。

※参考動画:

順天堂大学「【腰痛軽減】理学療法士が教える 2分間の腰伸ばしストレッチ(キャットアンドドッグ、姿勢改善)(腰痛の方向け)」

腰痛・ぎっくり腰の相談なら、大阪市福島区海老江の林クリニック

本記事は、大阪市福島区海老江にある「林クリニック」林為仁医師の監修のもと作成されています。

整形外科のほか、内科、皮膚科にも対応し、地域に根ざした高齢者医療にも力を入れています。高齢者医療にも注力しています。「動かすのが怖い」「再発が心配」など、どの段階でもお気軽にご相談ください。

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